出前講座

 かずさDNA研究所では、県内の皆様に DNA研究の重要性や現状について広くお伝えできるよう取り組んでおります。また将来を担う世代に対して、科学への興味・関心を持っていただくことを目的として、中学・高校生を対象とした、さまざまな活動を展開しております。今回は、かずさ地域医療の中核を担う君津中央病院附属看護学校にて「DNA出前講座 分子生物学コース」を実施しました。

出前講座@君津中央病院附属看護学校

開 催 日 平成27年12月16日(水)、17日(木)10:40〜14:30 1年生 61名 他 4名
開催場所 君津中央病院附属看護学校 調理室
内 容

講義「DNAを学ぼう〜ゲノムの基礎から遺伝子診断まで〜」

実験1:自分の細胞を取りだしてみよう!
各自の頬の内側から綿棒を使って口腔粘膜細胞を採取して、PBS(リン酸緩衝生理食塩水)に懸濁しました。さらにこれらの細胞を遠心機を使って集めました。

実験2:お酒に強い?弱い? 〜 ALDH2 遺伝子の解析〜
はじめに、体内のアルコール分解にかかわるALDH2(アルデヒド脱水素酵素)遺伝子の個人差によるわずか1塩基の違いで、お酒に強い・弱いが生まれることを学んで頂きました。
続いて、白衣、ゴム手袋、ゴーグルを身に着けて、マイクロピペットや遠心機といった専門機器を扱いながら、DNAの研究に欠かせないPCR法やアガロースゲル電気泳動など分子生物学的な手法を用いながら、自らの ALDH2 遺伝子を解析しました。