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研究成果

食用イチゴの全ゲノム解読に世界で初めて成功

〜2013年11月27日の DNA Research電子版に論文掲載〜

2013年11月26日


 公益財団法人かずさDNA 研究所と千葉県農林総合研究センターは、国内外の 研究機関と共同で食用イチゴ(オランダイチゴ)と4 つの近縁野生種のゲノム 配列を解読しました。食用イチゴのゲノムは8組のゲノムセットをもつ複雑な 構造(高次倍数性)ですが、我々は世界で初めて高次倍数性の生物種のゲノム を解読することに成功しました。

 イチゴは国内外で広く消費されており、日本のイチゴ生産総額は世界第2位と 高いことから、今後攻めの農業を担う作物として期待されています。また、 国内では「とちおとめ」や「あまおう」など品種のブランド化が盛んであり、 様々な地域で品種の改良が積極的に進められています。

 今回の成果によって、イチゴのゲノムや遺伝子の特徴が明らかになりました。 この情報を活用することにより、生産者と消費者のニーズにあった市場価値の 高いイチゴの品種の育種が大きく加速することが期待されます。

 関連ホームページ DNA Research誌
  食用イチゴのデータベース(かずさDNA研究所)