テーマ 23遺伝子はDNA上に散在します

遺伝子はDNA上に散在します。

 メンデルは遺伝子について、目に見える特徴に変化を与える遺伝形質の個別の単位として考えていました。ビードルとテータムは遺伝子を代謝特性に影響するあるタンパク質を作るための個別の指令であると定義しました。初期の配列決定の試みにより、タンパク質は、アミノ酸が特有の順番に並んだ長い鎖であることが示されました。3つ組(=トリプレット)の遺伝暗号は更に遺伝子の定義を明確にしました。遺伝子はタンパク質をコードする個別のDNA配列であるというものです。遺伝子は“開始”コドンで始まり“停止”コドンで終わります。

 遺伝子解析は特定の遺伝子を構成するヌクレオチド配列の正確な決定方法の発見によって、非常に大きく前進しました。DNAの配列決定法はDNA 合成酵素の初期の知識とDNA複製のための無細胞系を元に構築されました。鎖停止法[ジデオキシ法]は、“不完全な”DNAヌクレオチドを使った賢い方法で、今ではDNA配列決定技術の主流になっています。