テーマ 7全ての細胞は細胞から生まれます
何世紀もの間、人々は生命のない物質から生命が“自然発生”するという考えを受け入れてきました。1800年代半ばに、長く信じられてきた神話がついに消滅し生殖の過程を通して全ての生命は生命から生まれることが明らかとなりました。もし細胞が生命の基本単位であれば、それぞれの細胞の中にある染色体の正しい数を維持するような生殖のしくみがなければなりません。
メンデルの法則の出版から10年後、科学者たちは染色体を目で見えるように染料を使って慎重に細胞分裂(有糸分裂)における染色体の挙動を観察しました。最初にどの染色体も自分のコピーを作ります。そして2倍になったものは細胞の“赤道”に並びます。それから2倍になったコピーの各染色体は互いに反対の極に引っ張られます。最後に細胞は赤道で分断され、同一の染色体のセットを持った2個の新しい細胞ができます。