生物の特性を総体的に解析するOmics研究は、Genomicsに端を発し、解析技術 の進歩とともにProteomics、 Metabolomicsなど様々なレベルで発展してきました。一方、生物個体の表現型を総合的に解析するPhenomicsは解析項目の多様性 や測定環境制御の困難性から、他のOmics研究に比べて解析技術の革新が立ち後れている現状にあります。形質評価の精度の低さが生物研究の発展 を阻んでいる例も往々にして見受けられており、Phenomicsの発展は生物研究にとって喫緊の課題となりつつあります。

植物を中心としたPhenomics研究の今後について研究者間での議論を提起するため、2012年3月に第一回ワークショップが開催されました。Phenomics研究に関する話題が様々な観点から提供されましたが、議論は緒についたばかりであり、今後も研究会を重ねることでさらに議論を深めていきたいという声が研究会終了後にあがりました。

そこでPhenomics研究会を立ち上げ、研究者間で多様な視点から議論を交わし、情報交換を行う場を設けました。当面の活動は年1回程度の研究会開催とメーリングリスト上での意見交換といたします。また、研究会幹事には、第1回研究会の講師の方々になっていただきます。

手探りで始める研究会なので至らないところも多々あるかと思いますが、皆様のご参加と忌憚のない議論をお待ちしております。
            

お知らせ

2012/04/24