ジョージ・シャルは、雑種が純系や野外で受粉した植物よりもよく成長することを見つけました。この“雑種強勢”という考えを調べてみましょう。 株1、株2という、2つの純系から始めましょう。2個の遺伝子、AとBによって大きく成長するどうか決まるとします。これらの純系の遺伝子型はどうなると考えられますか? [株1][株2] AA/BbとAa/BB. いいえ、これらは両方の遺伝子について純系ではありません。 AA/bbとaa/BB. 正解です。 Aa/BbとAa/Bb. いいえ、これらはヘテロ接合型、雑種の遺伝子型です。 AA/bbとAa/Bb. いいえ、AA/bbは純系の遺伝子型です。でも、Aa/Bbは、雑種の遺伝子型です。 純系の植物の遺伝子型として考えられるのは、AA/bbとaa/BBです。 シャルは2つの純系の植物をかけわせた時、その子はずっと大きく成長することを見つけました。F1世代の雑種の遺伝子型は何でしょうか? AA/Bb. いいえ、これだと、遺伝子Aが純系になっています。 AA/bb. いいえ、これは遺伝子Aと遺伝子Bの両方が純系になっています。 Aa/Bb. 正解です。 Aa/BB. いいえ、これは遺伝子Bが純系になっています。 F1世代の雑種の遺伝子型はAa/Bbです。 雑種は2つの成長に関する遺伝子でヘテロ接合になります。aaとbbの劣性の効果は、雑種ではひとつの優性の遺伝子の形質で補われます。もしAa/Bb雑種が屋外で自由に受粉できたら、どうなるでしょうか? 最終的に全ての子孫が純系となり、貧弱にしか成長しないでしょう。 いいえ、パネット・スクエアを書いて、どのように遺伝子が分離するかを見てください。全ての子が純系になるわけではありません。 いろいろな表現型が現れます。よく成長するものもあれば、そうでないものもあります。 正解です。 子は全て雑種(Aa/Bb)になり、よく育ちます。 いいえ、パネット・スクエアを書いて、どのように遺伝子が分離するかを見てください。全ての子が Aa/Bbになるわけではありません。 シャルは、もしF1雑種を屋外で自由に交配させても、子の全てが大きくなるわけではないことに気がつきました。いくつかの子では、成長に関わる遺伝子がヘテロ接合になっているものはよく成長し、それらがホモ接合(劣性)になっているものは小さくしか育ちませんでした。 その作物を確実に得るために、シャルは純系の株を保存しました。そして成長力の強い子を得るために、それらを交配しました。農場主たちは、農作物としてこの雑種の種を毎年蒔きます。