やぁ! チャールズ・ダベンポートの優生記録局 (ERO) は多くのヒトの家系図を持っていて、そこから多くの異なった形質を辿りました。これらの家系図は通常、現地の職員と遺伝学の学生によって集められました。 この家系図は 1933 年に ワイオミング大学の学生からEROに送られた中から取ってきたものです。 この家族の3つの世代は、I, II, IIIとして表されています。二世代目に一組の男の子の双子がいます。 この家系図から、この形質は性の連鎖といえますか? はい いいえ、男性、女性のどちらも、この形質を受け継ぐことができます。 いいえ 正解です。 男性(四角)も女性(丸)も形質を受け継ぐことができます。 この家系図から、この形質がどのように遺伝するかは分かりますか? 決定的な答えを出すにはデータが足りません。 正解です。 これは優性の形質です。 優生の形質であるとしても、この家系図に矛盾はありません。その形質を持った人は同じ形質を持った片方の親から優性の対立遺伝子を受け取ります。 これは劣性の形質です。 劣性の形質であるとしても、この家系図に矛盾はありません。 この形質を持った人は劣性の対立遺伝子をそれぞれ両親から受け継ぎます。 優性でも劣性でもこの家系図を説明できます。もし形質が優性なら、Iの父親はこの形質に関してヘテロ接合です。もしこの形質が劣性なら、Iの父親はこの形質に関してホモ接合で、Iの母親はヘテロ接合です。 もしこれが遺伝する形質だとすると、双子の形質から何が言えますか? 彼らは結合双生児です。 いいえ、彼らが結合双生児だとはまったく言えません。 彼らは、二卵生双生児です。 正解です。 彼らは、一卵性双生児です。 いいえ。もし一卵性双生児なら、彼らは同じ遺伝子セットを持っているはずです。 もし、その形質が主に遺伝によって伝わるのならば、双子は二卵生双生児のはずです。一卵性双生児は全く同じ遺伝子組成を持ち、同じ表現型を示すでしょう。 これは実際に“遺伝した”、大工仕事への興味をたどった家系図です。 この家系図は遺伝学を使わないで説明できるでしょうか?どのように? 以下のもの全て。 正解です。 大工仕事への興味は、家族に趣味として勧められました。 家族は、しばしば同じような趣味や行動をとります。 “興味”というのは主観的で、簡単に測ることができません。 大工仕事への興味は家を建てるとか、他の人の木を使った仕事を見るということで定義されるのかもしれません。 実験者にはバイアスがかかっていて、この点を証明しようとしていました。 この家系図は遺伝学の学生によって送られてきたものです。彼は自分の事例を証明したいと思っていたかもしれません。 このような家系図は遺伝学を使わなくても説明できます。大工仕事に関する“興味”は、家族の誰かから勧められて持つかもしれません。また、“興味”は定量するのは難しいです。この家系図について調べていた学生は、参加者に“正しい”答えを“誘導”したのかもしれません。 このような家系図分析を使って、優生学者は多くのヒトの行動を遺伝学という科学で説明していました。