エンドウには、どのように遺伝するか予想のできる、区別できる特徴があります。それぞれの目に見える特徴は表現型と呼ばれます。私が研究した特徴についてお見せしましょう。 これらは、茎と花の特徴です。 [茎と花の特徴] 花の位置:茎の頂、葉のつけ根 草丈(高さ):高い、低い これらは、さやの特徴です。 [さやの特徴] さやの形:ふくらみ、くびれ さやの色:緑色、黄色 これらは、種の特徴です。 [種の特徴] 種子の形:丸型、しわ型 種子の色:緑色、黄色 種皮の色:有色、無色 全て合わせて7個の形質があります。それぞれの形質には2種類の表現型があります。 これらの中のひとつの形質に注目しましょう。私は実験のために、純系の種を購入しました。 農家は、収穫のたびに次の年に植える種を取るために、作物である豆を一部保存していました。これらの種はエンドウの正常な習性である自家受粉によって得られたものです。これがどのようにして“純系”の株ができるかです。種の色の場合、ある株は緑色の種だけができ、別の株は黄色の種だけができました。 緑色の表現型、黄色の表現型 私は、種の色のような形質は、緑色タイプと黄色タイプを持つひとつの遺伝子によって決められていると考えました。それぞれの遺伝子のタイプのことを対立遺伝子(アリル)と呼びます。対立する遺伝子のペアのことを遺伝子型と呼びます。 [遺伝子型] [黄色アリル][緑色アリル] [純系の豆は、同じアリルの2つのコピーを持っている]
メンデルは、34のエンドウの品種で研究を始めて、7種類の形質を決めました。
もしメンデルが自家受粉できない植物を使っていたら、どうなっていたでしょうか?