テーマ 8生殖細胞は1組の染色体を持ち、体細胞は2組の染色体を持ちます

　有性生殖では子は卵と精子という特殊化した生殖細胞の融合から生じます。メンデルの研究が再発見される少し前［1900年ごろ］から、生殖細胞形成時の染色体の挙動（減数分裂）の研究が行われていました。まず、相同［似ている］染色体が遺伝情報を交換する場所である細胞の赤道面に並びます。その後、それぞれペアになった染色体は分かれてそれぞれの極に向かって引っ張られていきます。減数分裂の終了時には、それぞれの娘細胞は相同染色体の片方だけを受け取り1セットの染色体を持ちます。

　減数分裂では、生殖細胞に相同染色体をランダムに詰め合わせて染色体のセットを半分になるようにします。その後、精子と卵が融合した時に完全な染色体数に戻ります。このことは30年以上前にメンデルによって推定された遺伝子のふるまいを正確に反映しています。