テーマ 21RNAはDNAとタンパク質の間を仲介します

タンパク質合成で何が起こっているのでしょう?

やぁ! RNAはDNAとタンパク質をつなぐ情報のかけ橋として働きます。mRNAは、核のDNAの遺伝情報を細胞質に運ぶ伝達者です。tRNAは、タンパク質合成のために、mRNAを読んで、アミノ酸をリボソームに運ぶアダプター分子です。 RNA合成酵素はDNA を鋳型としてRNAを作る酵素です。DNA合成酵素と同様に、RNA合成酵素は5’から3’方向にヌクレオチドを追加していきます。例で見てみましょう。 もし 遺伝子XがDNA上でこのTから始まっているとしたら、対応するmRNAの配列はどうなりますか? いいえ、これは遺伝子の相補鎖のDNA配列です。 いいえ、これは遺伝子の逆方向の配列です。 いいえ、これはTをUに変えた遺伝子のDNA配列です。 正解です。 mRNAはDNA遺伝子の相補的なコピーです。RNAはチミンの代わりにウラシルを使います。mRNAも5’から3’の方向で作られます。 遺伝子のDNA配列に点突然変異(あるヌクレオチドを別のものに変える)を導入すると、なにが起こるでしょうか? 何も起こりません。 いいえ、もしDNA配列が変化したら、mRNA配列もまた変化します。 遺伝子のDNA配列の変化は、対応するmRNAの配列に反映されます。 正解です。 遺伝子のDNA配列の変化は、tRNAの配列に反映されます。 いいえ、tRNAはアダプターで、遺伝情報を持っていません。 遺伝子のDNA配列の変化は、mRNAとtRNAの両方の配列に反映されます。 いいえ、tRNA はアダプターで、遺伝情報を持っていません。 メッセンジャーRNAはDNAにある遺伝情報のコピーです。DNA配列の変化はどれも、mRNAの配列に反映されます。tRNAは遺伝情報を持たないので、その配列は変化しません。 この場合、DNAの塩基がひとつ変わると、タンパク質の配列のアミノ酸がひとつ変化します。次の概要で、遺伝暗号がどのように翻訳されるか学びましょう。 DNAに起こりえる別の変化は、ひとつもしくはもっと多くの塩基が遺伝子から除かれる欠失です。 DNAの5塩基が欠失すると、その遺伝子のmRNAにコードされているタンパク質には何が起こるでしょうか? タンパク質には、何も起こりません。 いいえ、もしDNA配列が変化したら、mRNAの配列もタンパク質の配列も変わります。 mRNAの配列が変化します。そして、タンパク質の配列も変化します。 正解です。 tRNAは短くなったmRNAを読むことはありません。そして、タンパク質は作られなくなります。 いいえ、それでもtRNAはmRNAを読みます。 遺伝子のDNAに5塩基対の欠失が起きると、その遺伝子のmRNAもまた5塩基短くなります。 タンパク質は、やはりそのmRNAからできます。でも、タンパク質の配列は変化します。 この場合、変化したmRNAにコードされるアミノ酸鎖は短くなります。