テーマ 4いくつかの遺伝子は優性に働きます

グレゴール・メンデルが、遺伝の法則を説明します。

私は純系の緑色と純系の黄色のエンドウを交配しました。黄色は緑色に対して優性なので、子どもは全て黄色になります。緑色の表現型は消えてしまいました。私は、次の世代がどのようになるかを調べるために、黄色のエンドウを自家受精しました。 [第一世代] 二世代目のいくつかは緑色でした!多くの実験を行った後、私は、遺伝の基本法則となぜ緑色が再び現れたのかを解き明かしました。 [第二世代] これらの実験の結果から、エンドウの色は、“緑色”の型と“黄色”の型を持つ、ひとつの遺伝子で制御されていることが明らかになりました。それぞれの型は対立遺伝子(アリル)と呼ばれています。 もし純系の緑色の種の植物が2つの“緑色”の対立遺伝子 (y) を持ち、純系の黄色の種の植物が2つの“黄色”の対立遺伝子 (Y) を持つと仮定すると、これらの植物をこのように示すことができます。 [ホモ接合型; 2つの緑色の対立遺伝子を持つ] [ホモ接合型; 2つの黄色の対立遺伝子を持つ] 純系の緑色の植物と純系の黄色の植物と交配すると、子は両親それぞれからひとつずつ対立遺伝子を受け継ぎます。 [ヘテロ接合型;ひとつの黄色とひとつの緑色の対立遺伝子を持つ] 遺伝子の異なる2つの対立遺伝子を持つ植物をヘテロ接合型と言います。 ヘテロ接合型の子は全て黄色なので、黄色の対立遺伝子は劣性の緑色の対立遺伝子よりも優性に違いありません。緑色の対立遺伝子は消えてしまったのではありません。その効果(表現)がヘテロ接合型では見えないのです。 エンドウは、黄色の対立遺伝子を2つ持つか・・・ ・・・もしくは、ひとつの黄色の対立遺伝子とひとつの緑色の対立遺伝子を持てば、黄色くなるのです。 緑色のエンドウは劣性の緑色の対立遺伝子を2コピー持っていなければなりません。 さて、2つのヘテロ接合型の植物を交配した時、遺伝子はどのように選び出されるのでしょうか? 2つのヘテロ接合型の植物が交配された時、結果としてできる子の多くは優性の表現型を示します。しかし、劣性の表現型も現れます。

factoid Did you know ?

マンクス猫は稀にしっぽがついたまま生まれますが、マンクス系の猫はしっぽ無しで有名です。これは、ある優性遺伝子が働くためです。

Hmmm...

もし黄色のエンドウが緑色のエンドウより優性なら、なぜエンドウは全て黄色の種をつけないのでしょうか?