テーマ 10遺伝子は染色体上にあります

トーマス・ハント・モーガンが、ショウジョウバエを使って発見したことを説明します。

やぁ、私はトーマス・ハント・モーガンです。1904年、私は遺伝的変異を研究するために、コロンビア大学で“ハエ”研究室を立ち上げました。私たちの研究室のショウジョウバエを使った研究によって、遺伝学と染色体遺伝について多くの重要な発見がなされました。 研究に使うことができる最初のショウジョウバエの変異体が見つかったときに、全てが始まりました。通常ハエは赤い眼をしていますが、1910年1月に、私たちは白い眼をしたオスのハエを見つけました。私たちはすぐにこのオスと“野生型”の赤い眼をしたメスと交配させました。 第一世代の子は、全て赤い眼でした! [第一世代(F1)] 次に第一世代のオスとメスを交配させました。 [オス][メス][第二世代(F2)] 白い眼の形質は、劣性形質として期待されるとおり、メンデルの比率の3:1で再び現れました。しかし、オスだけが白い眼を持っていました。 このことから、白い眼の形質はX染色体にあることが推測されました。パネット・スクエアからも同じことが予想されます。私は劣性の白を小文字の “w”、優性の赤を大文字の “R”と表現しました。ショウジョウバエの変異体はその変異の表現型にしたがって名前がつけられます。 第二世代の白い眼のオスと赤い眼のメスの交配から、それぞれの色について同じ数の子が生まれました。 オスは、自分の母親からX染色体上の変異した遺伝子を受け継ぐと、白い眼になります。メスは、両方のX染色体が変異した遺伝子を持つときだけ、白い眼になります。私はこの現象を“限性”遺伝と呼びましたが、現在では、“伴性”もしくは“X連鎖性”として知られるようになりました。 数年のうちに、私たちは80個以上の異なるショウジョウバエの変異を見つけました。私たちのハエコレクションのなかからいくつかをお見せしましょう。 # 私は野生型の“普通の”ハエです。赤い眼、茶色の体、そして標準サイズの翅を持ちます。 私は有名な白い眼の変異体です。 私は体の色に変異があります。私の体は黄色です。 私は翅の大きさに変異があります。小さい翅です。 私には2つの変異があります。白い眼と黄色い体です。 私には2つの変異があります。白い眼と小さい翅です。 私には2つの変異があります。黄色い体と小さい翅です。 私には3つの変異があります。白い眼、黄色い体、小さい翅です。 みんなを呼び戻して、比べてみましょう。 私は、これらの小さい動物たちによって、身体的な遺伝の基本性質を示すことができると考えるようになりました。それで、私は実験進化学者から遺伝学者に転向することにしました。

factoid Did you know ?

トーマス・モーガンはハエの飼育に初めて牛乳瓶を使った人です。そう、彼は牛乳屋から瓶を手に入れたのでした。

Hmmm...

メンデルは、エンドウで多くの異なる形質を見つけるのに苦労しませんでしたが、モーガンはハエで異なる形質を見つけるのに時間がかかりました。なぜでしょう?